スイ君の恋愛相談室

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不倫と浮気のメカニズムと恋愛戦略

3人に1人は離婚する!?

あなたは、一人の女性をずっと愛することができるだろうか?

 

現在、日本の離婚率は、約35%である。3人に1人は離婚しているのである。(結婚件数に対する離婚件数の割合)


とは言っても、自分は離婚しないと思っているあなたは、危険である。

今まで、何十年間も同じ女性だけを愛し続けた経験はあるだろうか?

 

              結婚件数と離婚率

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厚生労働省調べ

  

 

不倫と浮気のメカニズムと恋愛戦略

芸能人や国会議員なんかが不倫したといえば、社会から徹底的に叩かれてしまう時代である。ましてや、不倫路上カー〇っクスなんてものが晒されてしまっては、人生に多大な影響をもたらすだろう。「不倫」や「浮気」は、倫理観・道徳、法律の観点から見れば悪であるが、ここまでするか?というくらいに叩かれる。

 

本記事では、離婚の主な原因である、不倫」や「浮気」の原因を生物学の観点から紐解いていき、さらに「どのような恋愛戦略を持てば良いか」を一緒に考えよう。

 

動物界の雄雌の世界

現代では、先進国の多くが一夫一妻制をとっている。しかし、一夫一妻制をとる動物は生物全体でみると少ない。鳥類の生態を見てみよう。鳥類の90%以上は、夫婦で巣を作り、エサやりなどを協力して子育てをするが、巣材探し、エサ探しの際は別行動を取るようになる。その際にオスもメスも浮気をするのである。メスは亭主より「Good Genes」なオスと浮気をするのだ。ある種では巣の中のヒナの70%以上が他のオスの子であったという例さえある。夫婦円満カップルを連想させるオシドリも、毎年相手を変えているのだ。また、哺乳動物の95%以上は、オス・メスともに特定のパートナーを持たず、多くの異性と性行為をおこなう「乱婚」という状態をとる。

 

日本の男女関係の歴史

日本においても一夫多妻制度を取っていた歴史は長かった。弥生時代は身分の高い男性であれば4~5人の妻を、庶民であっても2~3人の妻を持っていた。当時の日本では夫婦が同居せず、夫が妻のところに通うのが主流であったため、複数の女性と関係を持つことは容易であったのだ。

日本において不倫が非難されるようになったのは、平安時代後期以降に武家社会が形成されて家の血筋を重んじるようになってからである。武家社会では、一夫一妻制や嫁入婚が婚姻の基本形態となった。

鎌倉時代になると、武士の行動規範である「御成敗式目」によって不倫が処罰の対象となった御成敗式目の第34条には「他人の妻を密懐する罪科の事」という条項があり、不倫をした者は領有している土地の半分を没収されるか、土地がない場合は島流しにされた。江戸時代になると不倫(密通)と呼ばれるようになり、死罪が適用された。

 

なぜ一夫一妻制が採用されたのか?

ここで、一夫一妻制が採用された根本的な理由を述べよう。石器時代の狩猟採集民族では、狩りをしながら少数の人間で集団を形成していたため、組織としての秩序を保ちやすかった。故に、一夫一妻制というルールを作らなくても、社会は成立した。しかし、牧畜や農耕などの農業革命が始まって以来、爆発的に人口が増えたことで、社会をうまくまとめるシステムが必要となった。(通貨や文字、ルール、ヒエラルキーなど)その一環として、一夫一妻制が導入されたのである。つまり、エリート層がモテ男に社会を支配されないようにルールを作ったのだ。前回の記事でも書いたが、上位20%のモテ男が、63%以上の女性と関係を持つ。そして、下位80%の男で残りの37%以下の女性を奪い合うのだ。このような事態を阻止すべく、一夫一妻制が導入されたのだ。

この制度は、女性からすると、大変有り難い制度である。もし子供ができたとしても、ちゃんとパートナーが育ててくれるという環境が整う。それ故女性は、徹底的に浮気を許さず、浮気した男を血祭りにして、見せしめにするのだ。

 

参考文献:サピエンス全史

 

サバンナの原則

次に、人間の脳は人々が作ったルールに順応するように進化しているのかを考えよう。ここで、サバンナの原則という考えをご紹介しよう。これは、1万年以上も前(500代程度前の先祖)から人間の脳は進化していないというものである。なぜなら、人間の脳は石器時代の頃の物で、現代のように毎日椅子に座ってPCを触ったり、スマホをみたり、自動車に乗ったりといった生活に急には適応できていないからだ。元々人間は、暗闇を怖がり、糖質や脂質など高カロリーな食べ物が大好きで、自分の遺伝子を残すために、性に奔放であった。しかし、現在は暗闇でも猛獣に襲われる心配はないのに暗闇を怖がり、食糧不足でないのに高カロリーな食べ物を必要以上に食べて病気になったり、子孫を残せないのにも関わらず、画面越しのポルノで興奮するのだ。これは、大量のドーパミンが分泌されて、中毒となってしまうためである。1万年前では、生き延びるために必要であったのだが、現代では返って、不利に働いている部分もあるだ。

ヒトは生物学的・身体的には乱婚(多婚)の性質を残しながらも、文化的には一夫一妻制をとるようになってしまった。つまり、人類の進化が、文化に追いついていないのである。これが、不倫や浮気を防ぐことが難しい要因となっている。

 

※参考文献:「進化心理学から考えるホモサピエンス

 

男性の恋愛戦略

では、現代においてはどのような恋愛戦略を取るべきなのだろうか?

男性の構造は、より多くの女性に精子をばら撒くように出来ている。生物学的な観点からすると、男として最も戦略的な方法は、できる限りたくさんの女性とセックスをして、自分の遺伝子を残すことである。そして、もし女性が妊娠したとしてもその女性あるいは他の男性に子育てをしてもらった方が、コスパ良く自分の遺伝子を残すことができる。つまり、ヤリチン戦略である。

しかし、現代社会においてはそのような責任感のない男は徹底的に叩かれる仕組みとなってしまい、この戦略の優位性は低下してしまった。

 

一方で、一人の女性だけを愛そうとする、誠実系戦略は、非モテコミットに陥りやすく、女性側がtoo muchに感じてしまい、浮気されるリスクが高まってしまう。実際に、自分の子供だと思って育てていた子供が実は違う男の子供であることは、珍しくないのだ。DNA鑑定によって、男性の1割は自分の子供でない、他人の子供を育てているということが分かっている。自分の遺伝子を広めるという生物学的な観点からすれば、相当ズレたことをしていることになる。

現代社会では、ヤリチン戦略と、誠実系戦略のどっちの戦略を取っても、リスクは大きいのである。では、男性はどのような戦略を取るのが良いのだろうか?それは、

一夫一妻制に従い、一人のパートナーを作りながらも、相手に絶対にバレないように浮気をすること

ではないかと考えている。もちろん、浮気を肯定している訳ではない。ただどうしても、ずっと一人の女性と一緒にいては、異性としての刺激がなくなり、マンネリ化してしまう。それは避けられない道である。また、パートナーを見つけると、男性的な魅力を向上させようという気概が低下してしまい、結果的に恋愛市場価値が低下してしまう。それでは、パートナーとのパワーバランスが崩れてしまい、破局に繋がる恐れがある。それらを解消するために、たまには他の女性と遊ぶことが重要なのではないかと考える。他の女性と遊ぶことで、自身の男性的な魅力が向上し、さらに悪いことをしてしまったという罪悪感から、現在のパートナーへの忠誠心がより高まるのではないか?
注意して欲しいのが、パートナーには絶対にバレてはいけないということだ。くれぐれも、浮気や不倫がバレて、社会的なステータスを下げない様に上手くやって頂きたい。(その辺をうまくやる方法は、またの機会にしたい)

 

また、倫理的に絶対に浮気はしたくないという男性は、女友達との交友関係を深めるのが良いかもしれない。友達とはいえ、女性と接することで男性的な魅力の向上に繋がる上に、それを見たパートナーは、この人は女性との交友関係があるのだから恋愛市場価値が高い男性だと思い(認知的不協和)、浮気されるリスクが低下するだろう。パートナーが出来てからも、なるべく女性と接し、男性的な魅力度を向上させることが重要になってくる。

 

最後に

今回は難しいテーマであったが、男性はリスクと戦いながら、常に向上心を持たなければならないのである。

 

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