スイ君の恋愛相談室

恋愛相談アプリPeanutで投稿される質問について、詳しい説明をしていきます。

あなたが女性に振られた原因はこれだ!

恋愛市場の理解

 

まず根底にあるのは、恋愛市場の理解。恋愛活動をするにあたり、知っておくべき基本的な知識である。一例を挙げると、

 

・女性ってどんな男が好きなの?

・自分はなぜ彼女に振られたの?

・恋愛市場における、自身の価値は?

 

などである。今まで恋愛は感覚でするものだと思っていた人、そもそも男と女では性質が異なるため、感覚だけでは理解が追い付かない部分がある。恋愛市場の理解すれば、感覚的で曖昧だった部分が可視化され、誰でも簡単に恋愛活動の指針が立てられるようになっているだろう。

 

例えば、自分はなぜ彼女に振られたの?という問いに対して、とあるA君の恋愛ロールモデルを例に挙げて説明していこう。

 

A君の恋愛ロールモデル

 ①学校や職場で知り合う
②友達として複数人で遊ぶ
③2人で何度か遊ぶ
④緊張しながらも告白する
⑤なんとか付き合うことに成功する
⑥大切な彼女のことを第1プライオリティーに考える
⑦やっとのことでセックスに至る(その後も月に数回できるかどうかのセックスを楽しみに暮らす)
⑧だんだん女性側の主導権が強くなっていく
⑨彼女からのLINEの返信がだんだん遅くなる
⑩他の男に浮気されていたことが発覚(絶望)

 

このようなプロセスを経験したことのある男性は多いのではないだろうか?私も実際、このような苦い経験を持っている。このケースはどうして失敗に終わってしまったのだろうか?

 

その答えを探すために、一緒に恋愛を紐解いていこう。

 

非モテコミットは恋愛において害悪?

 浮気されてしまった原因を考えるのに非常に役立つのが、恋愛工学を生み出した藤沢数希氏が提唱している、非モテコミット」という概念だ。

 

非モテコミットとは、まだセックスもしていない女性のことを好きになり、勝手にいろいろな妄想をして、その女のことに夢中になってしまう状態のことです。簡単にいえば、セックスもしていない女性に「惚れる」ことです。なぜ、セックスもしていない女性に惚れるのかというと、その女性が魅力的だからではなく、簡単にいえば、男のほうがセックス不足だからです。
要するに非モテです。

『週刊金融日記 第36号 失敗を約束される非モテコミット』より

 

優しく言い換えると、女性に好かれるために誠心誠意優しくし、誠実な対応を心がけ、君しかいないんだと必死にアプローチしようとする精神性のことだ。

 

非モテコミットは、多くの男性がやっていることではないだろうか?一見、誠実な愛情表現のように見えるが、それは男性目線からの話である。女性が求めているものは、そういった誠実さなのだろうか?そこで、実際に女性が求めているものは何なのか、考えていくことにしよう。

 

「Good Genes」&「Good Dad」理論

 恋愛工学では、女性が男性を選ぶときの判断要素は「Good Genes」「Good Dad」であると説明されている。

※参考文献:『週刊金融日記 第12号 Good Genes or Good Dad?』

 

これは、進化生物学の観点から考えられており、「全ての動物は自分の遺伝子を次の世代になるべくたくさん引き継ぐように行動している」という前提に基づいている。

 

(進化論否定派も多数存在するため、本当に正しいというエビデンスはない。学問の性質上、実際に確かめる術がないのである。だが現在、最も有力な仮説であり、本内容では、進化論が正しいであろうという仮定で議論を進めることを了承して頂きたい)

 

生物学的な構造の観点からオスとメスを見てみよう。オスは、精子の製造コストが非常に低いため、たくさん精子をばらまき、遺伝子を残すようにデザインされている。
一方メスは、生涯で産むことのできる子供の数は決まっているため、限られた子供に優秀な遺伝子(Good Genes)を引き継がせるため、交尾するオスを注意深く選ぶ必要がある。また、子育てを有利にするために、食料の採集や狩猟が上手く、簡単には自分を裏切らない誠実なオス(Good Dad)を好むことになる。

 

つまり、メスが求めるものを現代に置き換えると、子供を産む際は、優秀な遺伝子を持つ「イケメン」、子供を育てる際は、誠実でちゃんと養ってくれそうな「金持ち」になる。イケメンとの間に子供を作れば、その子供はモテまくる可能性が高く、遺伝子の観点からすれば、繁栄しやすくなると言える。しかし、イケメンのもとには他にたくさん女が寄ってくるため、浮気をしやすくなってしまい、仮にイケメンの子供を産めたとしても、ちゃんと育ててくれるかは不安である。一方で、誠実で金持ちの男との間に子供を産めば、ちゃんと育ててくれる保証はあるが、子供がモテるかといったら微妙だ。


よって遺伝子の観点から、現代の女性が望むものは「イケメン」かつ「金持ち」な男となる。だが、実際こんなスーパーマンのような男は、ほんの一握りしかいない。このことを踏まえると、女性は、ある程度妥協して恋愛活動をしていくことになる。現在流行中のパパ活や、誠実な金持ちと付き合っていながらも、イケメンと浮気してしまう女性が多いのも、なんとなく納得できてしまう。

 

※イケメンという要素は説明の都合上分かりやすくするために用いたが、イケメンはあくまで優秀な遺伝子の一つの要素であり、必ずしもイケメンでなくても良い。

むしろ、イケメンというよりは、チャラ男と言った方がいいのかもしれない。イケメンでも大してモテない人が意外にも多い。むしろ、積極的に女の子に話しかけに行って笑いをとるような、チャラ男の方がモテる。イケメンは、カッコいいなと思われるかもしれないが、それは直接的なモテには繋がらない。要は、モテそうな男、あるいは、イケてそうな男に女は寄って来るのだ。(恋愛市場にはモテスパイラル(モテるヤツがモテる)」という原理がある)

 

話が難しくなってしまったが、「Good Genes」&「Good Dad」理論をまとめると、

 

女がセックスしたいと思うのは、Good Genesを持つ男性であり、女が結婚相手にふさわしいと思うのは、Good Dadである。

 

■Good Genesは優秀な遺伝子を持つ男で、下記のような特徴を持つ

 

・チャラ男(女慣れしている)
・会話が上手

・イケメン
・筋肉質
・頭が良い
など(女性から評価されやすい順)

 

■Good Dadは誠実で将来養ってくれそうな男で、下記のような特徴を持つ

 

・お金持ち
・誠実

・社会的なステータスが高い
・子育てをちゃんとしてくれそう
・安心感
など


「Good Genes」&「Good Dad」理論を裏付ける根拠は多々あり、アメリカ・サウスカロライナ大学のGeoffrey Urbaniak氏らの研究では、「真剣に付き合いたい場合には、優しい男性を求め、性的な関係をもちたい場合には魅力的なモテ男を求める」という報告が上がっていたり、イギリス・ハートプリー大学のCarrie Haslam氏らの研究では、「女性は、自分に自信があり自分のことが大好きな男性に恋をしてしまいやすい傾向がある」という報告が上がっている。

 

参考文献:Geoffrey C. Urbaniak,Peter R. Kilmann
Physical Attractiveness and the “Nice Guy Paradox”: Do Nice Guys Really Finish Last?
https://link.springer.com/article/10.1023/A:1025894203368

 

参考文献:CarrieHaslamV. TamaraMontrose
Should have known better: The impact of mating experience and the desire for marriage upon attraction to the narcissistic personality
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S019188691500210X?via%3Dihub


※ただし注意して欲しいのは、進化生物学の話とは別に、現代の倫理観や法律、生活スタイル、文化などの影響、女性によって、好みの男性のタイプの違いなどの個体差もあるため、この理論は100%正しいとは言えないということだ。だが、私自身の経験則と照らし合わせても、確かにな!と思う節があるため、この理論に則って考えた方が成果は出やすいと考えている。

 

冒頭のロールモデルにおいて、彼女に浮気された原因

①学校や職場で知り合う
②友達として複数人で遊ぶ
③2人で何度か遊ぶ
④緊張しながらも告白する
⑤なんとか付き合うことに成功する
⑥大切な彼女のことを第1プライオリティーに考える
⑦やっとのことでセックスに至る(その後も月に数回できるかどうかのセックスを楽しみに暮らす)
⑧だんだん女性側の主導権が強くなっていく
⑨彼女からのLINEの返信がだんだん遅くなる
⑩他の男に浮気されていたことが発覚(絶望)


話が膨んでしまったが、冒頭のロールモデルの話に戻すと、彼女に浮気された原因は、⑥や⑦で彼女に対して必要以上に非モテコミットをしてしまい、Good Genes要素が足りないと思われてしまった。また、女性が求めることに応えることができていないため、⑧のように女性の主導権が強くなっていく一方である。しまいには、⑨まで行ってしまうと、もう逆転できる可能性は低いと言って良い。他のGood Genesな男の元へ行ってしまっても全くおかしくないのである。

 

よって、この失敗から男性が学ぶべきことは、非モテコミットをせずにGood Genes要素を鍛え続けろ!!ということだ。

(※早めに結婚カードを切るかどうかでも結果が変わってくるが、長くなるため、またの機会に説明しよう。)

 

多くの男性は女性に対してGood Dadで魅力をアピールしがちである。確かに結婚となれば、Good Dad要素は有利になるが、恋愛において言えば、女性が望んでいることではない。恋愛結婚が一般的であるため、結婚したいのであれば、まずは恋愛を攻略しなければならない。これを誤解して、結婚相手を探そうと誠実ぶることにコミットしていているのであれば、初めの段階で振り落とされてしまい、結婚までたどり着かないであろうさらに、他の男もGood Dadでアピールしようとするため、差別化ができないのも事実。これでは、女性から魅力的な男性であるとは思われない。よって、恋愛市場で勝ちたいのであれば、Good Genes要素を鍛えなければならないのである。(具体的なGood Genes要素を鍛える方法は、またの機会に話すので、楽しみにしていて欲しい。)

 

恋愛市場価値

 Good Genes要素を鍛えたら、前の自分よりモテるようにはなるけど、それだけで本当に狙いの子をゲットできるの?と思うかもしれない。確かにその通りで、残念ながら恋愛市場は厳しい競争社会で、簡単には狙いの子をゲットすることはできない。その理由は、自分のレベルと狙っている女の子では、恋愛市場価値に差があるからだ。下の表の恋愛市場価値の表を見て欲しい。(勉強に置いては、偏差値やら学歴やらで、能力を可視化するが、恋愛でこれを用いる人はなぜか少ない)

 

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 例えば、狙っている女の子のレベルを7だとする。そうすると、その子を落とすためには、少なくとも自分はレベル7以上でなければ落とせないのである。(もちろん、偶然付き合える可能性はあるが、確率は低い)
もし、自分のレベルが5であれば、基本的には5以下の女の子しか落とせない。そして恐ろしいことに、レベル8~10の少数の男が、レベル3~10の女性をほとんど持っていってしまうということだ。(ワンナイトや、2股、3股など恋愛無双状態)

 

残りの男は、そのおこぼれの中でなんとか恋愛をしているのだ。 

大袈裟だ!と思うかもしれないのだが、これは実際に恋愛市場で起きていることである。上位2割の男が8割の女性に手を出しているのだ。

 

単純に、男106人、女100人の村を考えよう。(男女の出生比はだいたいこんな割合)
上位2割の21人のモテ男達が、一人当たり平均3人の女性と関係を持っているとすると、上位20%の男が63%の女性を占領していることになる。そして、下位80%の男で、残りの37%の女性を奪い合うことになるのだ。(実際には結婚制度があり、一夫一妻制度が一般的であるためここまではならないが、恋愛市場では、普通に起きてしまっているのである。サルの群れでも、上位2割のボスザルがハーレムを作るのだ。上位2割をα、下位8割をβと呼ぶ)

 

恋愛市場はなんとも弱肉強食な世界だろう。

 

では、恋愛市場価値の低い男は諦めるしかないのか?と思うかもしれないが、決してそういう訳ではない。不思議なことに男の場合、αマインドによって、自分がモテ男だと思わせることができれば、恋愛市場価値が上がりモテスパイラルが訪れるのだ。
女性の場合は顔で評価されやすく、ほとんど生まれた時のスペックで決まってしまう。幸いにも男性の場合、努力次第でレベルアップ可能なのだ。

(具体的には今後の記事で、「モテテクの活用」編と「実践力」編で、どんなことをすればよいのかを説明していく)

 

このように、恋愛市場を理解することで、今まで感覚で恋愛をしていたことが、ある程度論理的に考えられるようになり、自分には何が足りないのかを考えられるようになったのではないだろうか?今回私が参考にした、恋愛工学は科学的根拠に欠ける部分はあるが、私自身の経験則と当てはまる部分が多々あったため、そのフレームワークを使わさせて頂いた。さらに学びたい方は、藤沢数希氏の「ぼくは愛を証明しようと思う。」を読んでみると良い。

 

次回の記事もお楽しみに!